日本に少しでも滞在したことのある外国人は自らの体験を脚色し、さらには神秘化することさえある。例えば、ポーランドでは「ボルシチのように安い」商品が、桜の国日本では3倍、4倍もの値段が付いていることを紹介し、日本の物価がいかに高いかを記す。しかしそう書いておきながら、相対的な価格や平均賃金について一言も触れなかったり、あるいは日本よりもポーランドの方が3-4倍高い例を挙げなかったりする。もしこういったことを書いてしまえば、印象が薄くなってしまうし、さらに読み手や聞き手は、自分がどんな情報操作にあったのか気づいてしまうからである。そこで、ここでは逆のパターンを示そうと決心した。身の回りや自分自身に関する(反)例となるものを取り上げて、日本についてのステレオタイプという名のウイルスを処方したい。